ショッピングセンターについて

概要

1922年にアメリカ合衆国のカンザスシティで始まった、不動産業者・J.C.Nicolsによるカントリー・クラブ・プラザが最初のものといわれている。その後の1950年前後からは車社会化と郊外住宅の発展を背景として、1948年にはオハイオ州コロンバスの不動産業者・Doncasterが開いたタウン・アンド・カントリー・ショッピング・センター、ワシントン州のシアトルでJ.B.Douglasが開いたノースゲート・ショッピング・センターが今日のショッピングセンターの原型となった。

1981年にカナダのアルバータ州エドモントンに開業したウェスト・エドモントン・モールは、1998年に第4期工事が完成した段階で総床面積49万3000平方メートル、店舗数800超でホテル、遊園地、水族館等を備え、年間2000万人の入場者を数える大規模なもので、世界最大のショッピングセンターとしてギネスブックに記載された[2][3]。2004年以降金源時代ショッピングセンターや華南MALL、SMモール・オブ・アジアなど、中国や東南アジア各地に更に大規模なショッピングモールが建設されている。

1954年に米国施政下の沖縄県においてプラザハウスショッピングセンターがオープンしている。1964年にはダイエー庄内店(現・ダイエーグルメシティ庄内店)がオープン。日本において初のショッピングセンターの実験をおこなった店舗であり、日本初のショッピングセンターでもある。1968年にはダイエー香里店(2005年閉店)がオープン。日本初の本格的な郊外型ショッピングセンターが誕生した。これ以降、車社会化に対応したショッピングセンターが増加していった。

略称は「CSC」。主に地域を商圏とし、総合スーパー(GMS)やディスカウントストアなどに専門店が出店する中規模のショッピングセンター。専門店は最寄品やサービス店などが中心である。日本では大店法廃止以前の総合スーパーといえばこの形態であり、ショッピングセンターの代表的な存在であったもののリージョナル型SCの増加とともに新設数が少なくなってきているが、こういった旧来型の店舗に増築を行いリージョナル型に格上げする施設が出てきている。

芸術的なショッピングモール

現在では巨大ショッピングセンターやモールというと、大型の量販店や加盟店などを取り込んだ総合ショッピングセンターという意識が強いと思う。しかしながら、歴史的に見るとショッピングセンターやデパートというのは、多くの芸術家がその時代のもてる技術を結集して作り上げた、一つの芸術作品とも言える。現代にも残るそういった古いショッピングセンターは、必ず次の世代へと引き継いでいかなければならない。